ひどいスーパーボウルだった。守りのフットボールと言えば聞こえは良いが、ダラダラした展開に眠くなった。(スーパーボウルはいつも手の探り合いでダラダラするのは仕方ないが)
将来殿堂入りが確実なペイトンマニングは、全然パスを通せない。オーバン大出身、上がり調子の黒人QBのキャム・ニュートンは、デンバーの執拗なディフェンスの前にイライラを爆発させ、自分をコントロールできていなかった。
で、結局はブロンコスが勝ったのだが、要は経験とディフェンスはブロンコスが上だったという事だ。ブロンコスはマニングが使えないと解ると、パスに頼らない攻めを見せて、安全策を講じた。ペイトンは5サックに1インターセプト、QBレイティングは56.6だけである。
一方のキャロライナは、キャム・ニュートンが出しゃばって、かなり危ないプレーをした。おもむろに感情を剥き出しにして、アスリートと言うよりも、人間としてどうなの?という映像がお茶の間に流れてしまった。感情をコントロールできないアスリートを見るのは、いわば朝青龍を見るようなものであり、嫌な人には嫌に映ったのではないか?6サックに1インターセプト、QBレイティングは55.4だけである。
キャロライナはキックをミスったり、パントのタックルをミスったり、かなり酷いプレーが目立った。しかも、初めのチャレンジも覆らず、タイムアウトを一つ失った。経験の乏しさが、若いQBを追い詰め、デンバーの老獪さにやられてしまった感じである。
ペイトン・マニングは引退するべきだろう。200勝目を自信二度目のスーパーボウルの勝利で飾り、勇退できるならば、これほど素晴らしいお膳立てはない。今シーズンは怪我で休みがちだったし、スタッツの老化も激しかった。しかもステロイド疑惑が言われ、「踏まれたり蹴られたり」だった。来期もプレイできるかもしれないが、まあ、「普通レベルのQB」に成り下がってしまうだろう。この優勝を引退の花道にして引き際を綺麗にしてほしいと思う。
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