ダノー・トランプが止まらない。アイオワではテッド・クルーズに敗れたものの、ニューハンプシャーでは圧勝。そして、福音派が強いとされるサウスキャロライナでも圧勝してしまったのだ。世論調査を見ていると、次のネバダも固そうだ。このままスーパーチューズデーを席捲してしまえば、共和党の大統領候補が異端児の商売人・芸人となってしまう。
ドナルド・トランプはお笑い候補とされている。ただ、歯に衣を着せぬ物言いで、受けが良い事を言ったり、漫才まがいの喋り方をしたり、結論をぼかした修辞法を取ったりするが、頭が悪いわけでもない。発言の質に関してはバーニー・サンダースとかと同じようなもんだと思う。じっくりと討論を聞いてみると、大げさな表現はするが、かなりまともな話をしている。不法移民は国に返すとか、テロリストは一掃するとか、ある意味常識的な話だと思うのだ。日本で言うと石原慎太郎や橋下徹くらいまともである。が、当ブログでは何度も言っている事だが、日本以上にアメリカのエリート層は建前を気にするので、言葉狩りが横行している。で、差別主義者だとかのレッテルを貼られ、ニュースの見出ししか見ない視聴者は洗脳されるわけだ。この記事の本質なのだが、何故トランプが独走するのか?答えは主流候補の質の悪さにあると思う。
クリントン対ブッシュと言う図式からか、日本では大本命と勝手に目されていたジェブ・ブッシュだが、サウスカロライナの予備選後に早々と撤退を決めた。ジェブ・ブッシュは、花はないが、まともと言えばまともだ。しかし、兄貴の存在感が悪い。史上最低の部類に属するジョージWブッシュ大統領だが、共和党でも評価は辛辣だ。オバマがのさばっているのはブッシュのせいだという事実は覆しようがない。さらに普通のアメリカ人であれば、ブッシュ家が代々と大統領を受け持つことに抵抗感を感じる。で、一般人が誰も投票しない事態になってしまったのだ。
私は個人的にクリス・クリスティーが好きだった。が、ニューハンプシャーの予備選後に早々と撤退した。デブな体系を別にすれば、ニュージャージーの知事だった時に見せた指導力もお墨付きだ。ただ、ハリケーンサンディーの時に、オバマに歩み寄り過ぎており、共和党員が警戒していた。挙句の果ては、ジョージワシントンブリッジの封鎖問題。ニュージャージー州フォートリー市の市長(民主党)に知事再選支援を要請したものの、拒否されたことの意趣返しに、「側近」たちがハドソン川を跨ぐジョージ・ワシントン・ブリッジへの同市内からのアクセス車線を予告なしに制限し、わざと交通渋滞を引き起こしたというスキャンダルだ。あの一件で大統領の芽は絶たれてしまった。が、ディベートを聞いていてもかなりまともである。
オハイオ州知事のジョン・ケイシック。普通のおっさんで、知名度が低すぎる。レーガンの裏で事務役として活躍し、オハイオの知事になった。実務はピカイチだし、チームを纏め上げたりするのが上手いと言われている。ただマスコミでの扱いは、スーパーチューズデーの後にオハイオだけ獲って終わりという泡沫候補だ。
消去法でマルコ・ルビオになってしまう。何も知らないとき、私はマルコ・ルビオをイメージだけで応援していた。若いし、ラテン系の候補というのは、アメリカには丁度良い。しかし、ディベートを聞いてみると、かなり不安になってきた。テッド・クルーズのような切れ味は無い。トランプのようなずる賢さもない。ブッシュ、クリスティーやケイシックのような経験もない。というか、IQがそんなに良くない。普通のそこらへんにいる若いお兄ちゃんが大統領になって、大丈夫かなあ、というのが正直な感想だ。まあ若造で何も出来なさそうなので、周りがきっちりサポートしてくれて、ミスもなさそうだし、余計な事をしそうにもない。実はそういうのが良い大統領になるのかも知れないが、魅力は全然ない。
共和党候補にルビオが残るとか、ルビオに期待とか言っている人は、多分、見た目の印象だけで人を選ぶ人なのだと思う。一度、じっくりと共和党のディベートを聞いてみることをお勧めする。すぐに感想が変わる筈だ。あ、こいつは大統領の器では無いな、と。
で、結局トランプなの(笑)?主流派が背に腹は変えられないと、テッド・クルーズに乗ってくる可能性がある。トランプにせよ、クルーズにせよ、共和党がいくら頑張っても、ヒラリー・クリントンで安パイか?ヒラリー当選なら中国共産党は大喜びじゃないか?次はこの事についてじっくりと議論したい。私がヒラリーに大統領になって欲しくない理由がそこにある。
0 件のコメント:
コメントを投稿