私は海鮮が好きなのだが、アメリカやヨーロッパでは海鮮が高価である。そんな中、ムール貝はどこのスーパーでも売られており手に入りやすい。場所によっては生の物も簡単に手に入る。ヨーロッパに住んでいたころは市場でムール貝を良く手に入れた。ここシアトルでは、ペンコーブなどの牡蠣の産地でムール貝が養殖されており、スーパーマーケットで何時でも買える手軽な海鮮食材である。ムール貝は、フランス語由来の料理用語であり、日本語ではイガイやカラス貝と呼ばれている。英語では「マッスル」と呼ばれており、ムール貝によく似たものも含まれている。
で、私はムール貝が好きでも嫌いでもない。まあ、手に入りやすいので良く食べるのだが、美味しくて積極的に食べたいものでもないのだ。ミル貝やアワビとは比べたくもないが、ワインで蒸してもクラム(ハマグリ)ほどの出汁は出ない。身からはホタテやホッキガイや牡蠣のような甘くて濃厚な味はしない。まあ値段が安いので、それ相応のアジしかしないのかも知れない。調理しすぎると身はスカスカ。スープは薄い。かといって早めに上げてしまうと、臭さが勝ってしまう。
貝殻が大きいので、料理の見た目は派手になるし、食べやすい。調理も簡単。適当に殻を洗って、糸みたいなやつをちぎって綺麗にして、後は火を入れるだけ。ベルギーの路上で売ってるような、ただのワイン蒸しにしてバクバク食べるが、「めっちゃ美味い!」とまではお世辞にも言えない。ムール貝の単独でパスタやリゾットを作って食べてみると「もう少しお金を出してハマグリにしておけば良かった」といつも後悔してしまう。私は満足して食べるために、ホタテ出汁顆粒なんかを白ワインに入れてから蒸して、味を誤魔化している。エビなど他の海鮮類で出汁を取ったついでに、見た目を重視するためにムール貝を使うのはレストランのやり方だ。タイ料理とかに入っているナンプラーとかで強烈に味付けした奴も悪くない。食べ放題で出て来るチーズやマヨネーズを乗せたやつなんか、貝の味はせず、カロリー摂取するための料理に成り下がっている。
いずれにせよ、ムール貝は値段相応の中途半端な食材であると覚えておいて欲しい。冷凍ものならどこででも買えるが、まあ残念ながら猫の餌程度の代物である。
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11/07/2016
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