11/23/2016

日本の法律はトランプの世界よりもずっと保守的

マスコミはトランプの政策を「けちょんけちょん」に批判してきた。米国内では、選挙は権力(金)を左右する戦いなので、マスコミも必死に我田引水したいのは理解できる。だが、日本のメディアや識者がアメリカのメディアと一緒になってトランプの政策を批判している事には違和感を覚える。他の国の政策に口を出していないで、我が国の至らないところを改めるような行動をした方が建設的であると考えるのは私だけだろうか?

不法移民の強制送還
トランプは不法移民を強制送還すると言った。アメリカでは中米から来た不法移民が子供を連れて来て、子供はアメリカの学校に行ったというケースが多々ある。不法移民の子が学校に通えるというのはおかしな話だが、それでも本国に送還するという。トランプの政策はリベラル層から大反発を受けた。しかし、実際にはオバマ大統領は250万人の犯罪歴のある不法移民を国外退去させている。翻って我が国は、十年以上真面目に働いて、地域社会にも完全に溶け込んだフィリピン人やタイ人の親子を見つけ、親だけ国外退去させるという血も涙もない法の運営を行っている。そして、国民もこれらの法運用を支持している。法務省は粛々と法を執行する事が仕事なのだから、これが気に入らなければ、法律を変えなければならない。トランプ政策に意見する日本のリベラルな諸君はどのようにこの人道に反する冷徹な法律に対処したいのか?親が法律を無視して悪いにせよ、家族の根幹を破壊するような法運用は無茶苦茶だと思うのだが、いかがなものか。

不法移民を逮捕する
トランプはジュリアーニと組んで、ロウ・アンド・オーダーを徹底しようとした。壊れ窓理論を実践しようとしたのだ。これに対して、マイノリティーの人達が大反発した。アメリカでは、人間の見た目によってフィルターをかけることが出来ない。黒人やラティーノが怪しいからと言う理由で、IDカードなどの提示を求めることは出来ない。翻って日本では、見た目が怪しいとか、外国人だという理由で、職務質問を行う事ができる。職務質問とは、犯罪を犯しうる可能性が総統にあるものに対して行う執務である。つまり、職務質問を受けるものは怪しいと思われている訳である。この場合、警察は見た目のフィルターを通しており、欧米であれば人権侵害で訴えられかねない。反トランプ支持者は日本の職務質問にはどう思うのか?

TPP脱退と保護主義
TPPで儲かるのは経団連とかに入っている日本の輸出業者と、アメリカの法律、製薬やコンテンツ業者だけである。本来であればWTOで一括して運用すれば良い事を、わざわざ違う多国間協定を作って自由貿易をすすめるというアイディアは、天下り先づくりだと考えても差し支えないと思う。感情論をもって中国の封じ込めなどを主張する人もいるが、TPPの何をどのように運用すれば中国を封じ込められるのか、具体的に説明して欲しい。日本は、大枠合意するふりをして、細かなところで「国益」を常に優先するずる賢い国である。「国益」というのは、商社や自民党支持母体の利益の事であり、国民はつまらない会社の利益の為に、莫大な公務員の人件費を払い続けている。私は日米の貿易に携わっているのだが、特定業者や団体に利益誘導しようとする日本政府のしたたかさと露骨な保護主義にはいつも呆れてしまう。トランプ批判をしている日本人諸君は、日本も保護主義を辞めよと声高に叫んで欲しい。

シリアからの難民の受け入れ阻止
トランプはシリア難民を受け入れないと言い出した。テロリストが混じっている可能性もあり、危険である。こんな血も涙もない政策は許されない、と。アメリカは年間に2万人以上の難民を自国に受け入れており、これはドイツの二倍、カナダの三倍である。我が国日本の難民受け入れ数は、11人でした。5000人が難民申請をしたにもかかわらず、である。アメリカを批判する前に、シリアから一人難民を受け入れればよい。我が国の難民受け入れの10%はシリア難民です!と胸を張れるだろう。

このように書いていると、トランプの政策に全く違和感を感じない。逆に、リベラル的に人間が度量により法を無視しして運用できるという民主党側の主張に無理があると思ってしまうのである。

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