ケンタッキーダービーを勝ったのはアンクルモー産駒のナイクィストであった。前に行って、そのまま押し切った形である。ただ、レースを見た人なら解った事だと思うが、後ろから来たエグザジレーターの方が馬としては強かった。ベルモントあたりではひっくり返るだろうなあ、と思った人は多かったのではないか?
で、プリークネスは雨でびしょびしょ、田んぼのようなスロッピー馬場。若いマリオグティエレスは、スロッピー馬場で初めの4ハロンを22秒台という、無茶苦茶なペースで飛ばしてしまう。ありゃりゃ。これでナイクィストは終わり。最後のカーブで大ベテランのケント・デザーモは内にエグザジェレーターを入れて、力通りの勝利。ナイクィストは、最後の直線で無理やり外に出したものの、チリーウィンにすら競り負けて、3着に。若い騎手、スロッピー馬場、馬の底力を考慮すると、当たり前の結論だった。ただ、プリークネスくらいはナイクィストでも押し切れるかな、とも思っていたので、賭けず。まあ、これで良しである。
力通りであれば、次のベルモントはエグザジェレーターが圧勝するだろう。ただ、スロッピー馬場での激戦の後の中3週。競馬は解りませんぜ。どちらにしても、この世代で一番強い馬は差し馬でカーリン産駒のエグザジェレーターである事はハッキリとした。
しかし、この世代、アンクルモー産駒が多すぎて鬱陶しい。数年前に流行ったマンノウォー系のティズナウの時もそうだったが、ミスプロ系の血が入っていないGI勝ち馬が種牡馬として人気が急騰する。ナスルーラー系ではあるが、ボールドルーラーが入っていないというのは、牝馬を選ばないのだろう。
ナイクィストの名前の由来は、デトロイト・レッドウィングス所属、スウェーデン人のガスタフ・ナイクィスト。
勝ったエグザジェレーターのお父さんはカーリン。この10年の米競馬で私の中では最も正統的に強かったアメリカ馬という事になっている。日本でもお馴染みのデザーモは、これでプリークネス4つ目かな?
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