4/02/2012

ドバイワールドカップ、オールウェザーの糞競馬

有馬記念やジャパンカップなどの国際G1はアメリカのケーブルテレビの競馬チャンネルでやっており、トラックに行けば馬券も買える。しかも、アメリカのベットでプールしているため、日本のオッズよりも配当が高いことが多い。まあ、その話は置いておいて、ドバイワールドカップの話だ。

09年以降、ドバイワールドカップの価値はなくなった。ダート馬最強を決めるレースという位置づけから、オールウェザーでのインチキレースに成り下がってしまった。「スピードのある馬による脱落レース」という古き良きアメリカ的なレースから、「巧く乗れば勝つ」という欧州・日本系のレースになってしまった。日本からは芝馬を連れて行けば充分に勝負になるレースになった。

08年までの活躍馬を思い返して欲しい。シガーに始まって、シルバーチャーム、キャプテンスティーブ、プレザントリーパーフェクト、ハーランズホリデー、メダグリアドロー、ロージズインメイ、インヴァソール、そしてカーリン。BC戦線は勿論、三歳クラシック戦線で活躍したような馬達もがドバイに駒を進めてきた。

09年以降、そのような馬は参戦すらしていない。ケンタッキーダービーで活躍したような馬でも、オールウェザーで競馬すればボロ負けすらあり得るからだ。レベルが全体的に下がっている。日本のクラシック戦線を賑わしているような馬が出れば、調子さえ良くて、無難な旗手が騎乗すれば充分に勝負になる。

ところで、場違いな競争に出てきたスマートファルコンだが、地方のダート競馬で強いような馬にオールウェザーは無理だとは解っていたが、問題は武豊だ。実を言えば、私は武豊が結構好きであった。しかし、海外の重賞でみる武豊が酷い。やはり、海外の巧い騎手に混じると、武豊程度の騎乗技術では話にならないのかも知れない。ホワイトマズルのように大外を回したり、ダンスインザムードの時のようにデザーモにしてやられたり、ディープインパクトの時のあの一番であり得ない騎乗とか、今回のように逃げを打とうとして躓いて殿からの競馬になったり。サンプルが少ないのは解っているが、武豊の酷い騎乗が枚挙に暇なくでてくるのだ。アウェーでそんなに巧く事が運ぶはずはない。しかし、武豊を海外のここ一番で騎乗させるのもどうかと思う。

まあ蛇足だが、ブリーダーズカップ・クラシックだが、オールウェザーでやる時は日本の芝馬、出なきゃ損ですぜ。いずれにせよ、オールウェザーは競馬をつまらなくした。

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