4/28/2012

カナダチームが姿を消したホッケーのプレイオフは誰が観るの?

どうでもいい話だが、ヴァンクーバー・カナックスは第一シードだったにもかかわらず、プレイオフの緒戦で第八シードのLAキングスに敗れてしまった。昨年のようにスタンリーカップまで行って負けた訳ではないので、暴動は起きなかった。

東のプレイオフ、第八シードのオタワ・セナターズが第七戦まで第一シードのNYレンジャースを苦しめたが、最後は第三ピリオドに巧くゴールを決められ、夢尽きる。

カナダ人しか興味がないNHL。今年もカナダチームがあっさりと姿を消した。西カンファレンスは、特に不人気チームばっかりで、ホッケーの存在意義すら問いたくなるようなプレイオフである。

はじめに断っておいたが、本当にどうでもいい話である。

オー、キャーナダ!試合を決める満塁ホームラン

今日の試合、見てる側には楽しかった。カナダ人のサウンダースが10回の満塁ホームランを含む二本塁打でブルージェイズを粉砕。これでマリナーズは4連勝。しかし、勝てば全て良し、とはいかない。

気になったのは7回表だ。それまでノーヒットペースであったロメロから、モンテーロが本塁打で回が始まる。オリーボがヒットで出て、ロメロをジワジワと追い詰める。そしてキャスパー・ウェルズが右中間にヒットを打ち、足の遅いオリーボが余裕でホームに帰還。同点だ。追い詰められ球数が増えたロメロはコントロールを乱し、アックリーを歩かせる。

で、二番のブランデン・ライアンの所で投手交代。右のフレーザーが出てきた。しかし、監督は右打者のライアンに代打を送る気配なし。川崎、シーガー、ジェイソーと余っているのに、である。アウェイの一戦で、7回。勝負どころと解っていながら、何故動かなかったのか?ライアンは簡単にフライを上げて、御陀仏。

その後、流れはトロントに流れてしまった感がある。打つ方では最悪だったイチローの捕殺と9回の奇跡的な同点劇(このときはライアンにジェイソーを代打)で、どうにかこうにか勝ちに結びついたが、7回に動いて置くべきだった事は明白である。

というか、二番に繋げれないライアンを置くこと事態がイカれている。右ピッチャーと左ピッチャーでころころと打線を代えすぎの感があって鬱陶しいが、右投手の時は1番アックリー、2番川崎、3番イチロー、4番シーガー、5番モンテーロ、6番リディ、7番カープ、8番ジェイソーC、9番サウンダースでいいし、左投手の時は、1番アックリー、2番リディ、3番イチロー、4番モンテーロDH、5番ウェルズ、6番シーガー、7番オリーボC、8番フィギンズ?、9番川崎でいい。この方が少なくとも繋がると期待できる。今の打線は穴だらけで、繋げる気がないとしか思えない。たまたま勝ち続けてるからいいような物の。

4/27/2012

ヤンキースのピネーダ、肩の故障でシーズンアウト

アメリカへ帰ってきて少し経ったが、時差ぼけが残っていて凄く苦しい。

それはいいとして、へスース・モンテーロとマイケル・ピネイダのトレードの話であるが、へスース・モンテーロのキャッチャーとしての素質から、世紀の最悪トレードと目されてた。

しかし、マイケル・ピネーダが肩の手術を受けなければならないというニュースが入ってきた。肘は治り得るが、肩はしんどい。たとえ手術が成功しようとも、完全に戻らない可能性がある。しかも、ピネーダは球の速さに定評があったピッチャーである。

一方のへスース・モンテーロは、現時点でそこそこの活躍をしている。普通にバッティングもできるし、緊迫していない試合では普通にキャッチングもこなしている。

まだ解らないが、このトレードの結果を歴史がどう語るかは興味深い。ヤンキースはピネイダの穴を一旦は引退していたアンディ・ペティットで埋めようとしているようだが。まあ、モイヤーですら勝つのだから、アンディーが活躍できない訳もないか?

4/04/2012

マリナーズ社長、新アリーナのSODO誘致に反対

シアトル市がSODO地域(SouthDowntownを省略して地名になっている。文字通りダウンタウンの南、チャイナタウン以南のセーフコ球場などがある場所を指す)の再開発の一環として、古くて狭いキーアリーナ(スーパーソニックスの本拠地だった)に代わる新しく広いアリーナを建設しようという動きがあった。そのためには、バスケットボール(キングス、ホーネッツ、ボブキャッツ)とアイスホッケーチーム(コヨーテス等)をシアトルに移転させて、アリーナを使わせるという案である。

明日、シアトル市は新しく建設するアリーナに市の税金を使えるかどうかの議論を始める予定だった。しかし、これに水を差す人間が現れた。コネ能無しのシアトルマリナーズ・ハワード・リンカーンCEOである。リンカーンはシアトル市にアリーナ建設をしないように手紙を書いたのだ。リンカーンの主張によれば、SODOエリアに新しくアリーナが出来てNHLとNBAのチームを招聘できた場合、5つのスポーツの本拠地が一箇所に集中することになる。センチュリーリンクフィールドを本拠地とするシーホークス(NFL)とサウンダース(MLS)。セーフコを本拠地とするマリナーズ(MLB)、そして新たな2チームである。サッカーやフットボールは一週間に一試合ずつ。つまり、巧く試合日程を組めばいくらでもずらすことが出来る。しかし、バスケやホッケーは4月頃に開催が被る可能性があるし、下手にプレイオフに進めば、6月頃までアリーナを使うことになる。しかも、大型アリーナで試合がない日はコンサートなどの催し物が開催されるに決まっている。

仮に野球とバスケの開催が重なったとしよう。たまたま好試合であり、両方の試合でほぼ満員の観客が訪れるとする。すると、単純計算で4万5千プラス2万の6万5千人分の駐車スペースが必要になる。車社会アメリカの性である。これを理由にリンカーンは反対しているようである。しかし待って欲しい。センチュリーフィールドが一杯になれば6万7千人であり、セーフコと新しいアリーナの合計に勝る。リンカーンは弱いマリナーズの観客がホッケーやバスケに奪われるのを恐れているだけだ。弱くて魅力の無いチームを作っておいて、観客が離れて必死でNBAやNHLがマーケット侵食するのを食い止めようとする見苦しい主張である。このリンカーンと言う男にはほとほと虫唾が走る。

下のグラフに、(税金で建てた)セーフコ球場の年間観客数と選手の総年棒($1=100円で概算)を表している。リンカーンが如何に実力の無い社長であるかを数字が物語っている。


4/02/2012

ドバイワールドカップ、オールウェザーの糞競馬

有馬記念やジャパンカップなどの国際G1はアメリカのケーブルテレビの競馬チャンネルでやっており、トラックに行けば馬券も買える。しかも、アメリカのベットでプールしているため、日本のオッズよりも配当が高いことが多い。まあ、その話は置いておいて、ドバイワールドカップの話だ。

09年以降、ドバイワールドカップの価値はなくなった。ダート馬最強を決めるレースという位置づけから、オールウェザーでのインチキレースに成り下がってしまった。「スピードのある馬による脱落レース」という古き良きアメリカ的なレースから、「巧く乗れば勝つ」という欧州・日本系のレースになってしまった。日本からは芝馬を連れて行けば充分に勝負になるレースになった。

08年までの活躍馬を思い返して欲しい。シガーに始まって、シルバーチャーム、キャプテンスティーブ、プレザントリーパーフェクト、ハーランズホリデー、メダグリアドロー、ロージズインメイ、インヴァソール、そしてカーリン。BC戦線は勿論、三歳クラシック戦線で活躍したような馬達もがドバイに駒を進めてきた。

09年以降、そのような馬は参戦すらしていない。ケンタッキーダービーで活躍したような馬でも、オールウェザーで競馬すればボロ負けすらあり得るからだ。レベルが全体的に下がっている。日本のクラシック戦線を賑わしているような馬が出れば、調子さえ良くて、無難な旗手が騎乗すれば充分に勝負になる。

ところで、場違いな競争に出てきたスマートファルコンだが、地方のダート競馬で強いような馬にオールウェザーは無理だとは解っていたが、問題は武豊だ。実を言えば、私は武豊が結構好きであった。しかし、海外の重賞でみる武豊が酷い。やはり、海外の巧い騎手に混じると、武豊程度の騎乗技術では話にならないのかも知れない。ホワイトマズルのように大外を回したり、ダンスインザムードの時のようにデザーモにしてやられたり、ディープインパクトの時のあの一番であり得ない騎乗とか、今回のように逃げを打とうとして躓いて殿からの競馬になったり。サンプルが少ないのは解っているが、武豊の酷い騎乗が枚挙に暇なくでてくるのだ。アウェーでそんなに巧く事が運ぶはずはない。しかし、武豊を海外のここ一番で騎乗させるのもどうかと思う。

まあ蛇足だが、ブリーダーズカップ・クラシックだが、オールウェザーでやる時は日本の芝馬、出なきゃ損ですぜ。いずれにせよ、オールウェザーは競馬をつまらなくした。