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11月, 2016の投稿を表示しています

東京オリンピックの尻ぬぐい

海の森がどうのこうのとか、有明にアリーナを作るだなんだ、つまらない議論が喧しい。しかし事の本質は、東京にオリンピックを誘致した事が問題の発端である。オリンピック招致ムードをマスゴミが無理矢理作り出し、東京が勝手に招致したのだから、東京が勝手に責任を取ればいい話である。東京都民以外には関係のない話なので、国とかにお金をねだらないで欲しい。21世紀になって、商業価値もないマイナースポーツのために施設を新しく作るとか、馬鹿げている。甘い査定を信じて、誘致に積極的だったのは石原であり猪瀬である。誘致に成功してから目が覚めて、小池を選んで同じ討論を繰り返す。自分で穴を掘って埋めているだけだ。しかし、招致したのだから、施設は作らなければならない。これは責任問題だ。今のあほな討論は5年前くらいに終わっている話だ。小池が出来ることは、東京のガバナンスを正常にすることだけだと思う。大山鳴動して、結局はネズミが一匹という事だろう。まあ、ガバナンスを正常化さえできれば、お釣りがくるのだが。

日本の法律はトランプの世界よりもずっと保守的

マスコミはトランプの政策を「けちょんけちょん」に批判してきた。米国内では、選挙は権力(金)を左右する戦いなので、マスコミも必死に我田引水したいのは理解できる。だが、日本のメディアや識者がアメリカのメディアと一緒になってトランプの政策を批判している事には違和感を覚える。他の国の政策に口を出していないで、我が国の至らないところを改めるような行動をした方が建設的であると考えるのは私だけだろうか? 不法移民の強制送還 トランプは不法移民を強制送還すると言った。アメリカでは中米から来た不法移民が子供を連れて来て、子供はアメリカの学校に行ったというケースが多々ある。不法移民の子が学校に通えるというのはおかしな話だが、それでも本国に送還するという。トランプの政策はリベラル層から大反発を受けた。しかし、実際にはオバマ大統領は250万人の犯罪歴のある不法移民を国外退去させている。翻って我が国は、十年以上真面目に働いて、地域社会にも完全に溶け込んだフィリピン人やタイ人の親子を見つけ、親だけ国外退去させるという血も涙もない法の運営を行っている。そして、国民もこれらの法運用を支持している。法務省は粛々と法を執行する事が仕事なのだから、これが気に入らなければ、法律を変えなければならない。トランプ政策に意見する日本のリベラルな諸君はどのようにこの人道に反する冷徹な法律に対処したいのか?親が法律を無視して悪いにせよ、家族の根幹を破壊するような法運用は無茶苦茶だと思うのだが、いかがなものか。 不法移民を逮捕する トランプはジュリアーニと組んで、ロウ・アンド・オーダーを徹底しようとした。壊れ窓理論を実践しようとしたのだ。これに対して、マイノリティーの人達が大反発した。アメリカでは、人間の見た目によってフィルターをかけることが出来ない。黒人やラティーノが怪しいからと言う理由で、IDカードなどの提示を求めることは出来ない。翻って日本では、見た目が怪しいとか、外国人だという理由で、職務質問を行う事ができる。職務質問とは、犯罪を犯しうる可能性が総統にあるものに対して行う執務である。つまり、職務質問を受けるものは怪しいと思われている訳である。この場合、警察は見た目のフィルターを通しており、欧米であれば人権侵害で訴えられかねない。反トランプ支持者は日本の職務質問にはどう思うのか? TPP脱退と保...

トランプが勝ってフェースブックを見たらワインが美味い

トランプ優位が伝えられたのは西海岸の夕方だ。その時は、ペンシルバニアなどがいまだにヒラリー優勢だったので、まあ、南東部はトランプでしゃあないわ、と思っていた。中西部が閉じると、色々な州で接戦が伝えられ、日経も暴落してきた。西海岸が締め切られたころには、もはや勝負はあった、という感じであった。 で、フェースブックなどを見ると、リベラルな諸君がかなり焦っている。結果を上手く受け止められないようだ。アメリカ人であれば、政治による損得勘定が働く場合もあるだろう。しかし、思い込みが激しくて、フェースブックの書き込みを見ても感情的にパニクっている人が結構多い。さらに、日本人の癖に日本語で偽善的なしょうもない書き込みをしている。私は日本人の癖にアメリカ流にリベラルぶっている連中を毛嫌いしているが、そいつらがパニクっている様子を見ることほど嬉しい事は無い。私はキンキンに冷えた上等のリーズリングを開けて飲んだ。他人の涙を見ながら飲む甘い酒。めっちゃ美味い!脂っぽくてしょっぱいサラミも食べた。めっちゃ美味い!他人の涙ほど素晴らしい旨味はない。 久々に良く寝た。水曜日。朝一番にETFで大量の買い注文を入れて出社。リベラルなシアトルの私の職場。周りの連中はかなり焦っているし、本気で怒っている人達も結構いる。皆で喋っている時に、興奮しすぎてうっすらと涙を見せたおばちゃんまでいた。私は腹の中で大爆笑をしている。勿論、それを口にすることは出来ない。何故なら、ポリティカルコレクトネス(綺麗事)を守る事こそがアメリカでサバイブする方法だからだ。 匿名の選挙と匿名のブログ。こんなところでしか「トランプが勝って良かった!ヒラリーが負けて良かった!」という意見表明が出来ない。 しかし、事前の世論調査と結果の乖離が酷い。調査員に恥ずかしくてトランプに入れますと言えなかった人たちが一杯いたのだろう。この辺りはゆっくりと調査する必要がある。ヒラリーで決まったと思っていた自分に対しても猛烈に反省している。本音(共和党支持)と建て前(差別主義者は支持できない)をきっちりと別けた赤いアメリカ人。恐れ入ります。 (アメリカに来た日本人で、フェースブックに積極的に日本語でリベラルな書き込みをしている連中は痛くて薄っぺらい人ばかりなので、本当に悲しんでいるというよりは、場を見て他の人に合わせているだけだ...

ムール貝は値段相応でイマイチ

私は海鮮が好きなのだが、アメリカやヨーロッパでは海鮮が高価である。そんな中、ムール貝はどこのスーパーでも売られており手に入りやすい。場所によっては生の物も簡単に手に入る。ヨーロッパに住んでいたころは市場でムール貝を良く手に入れた。ここシアトルでは、ペンコーブなどの牡蠣の産地でムール貝が養殖されており、スーパーマーケットで何時でも買える手軽な海鮮食材である。ムール貝は、フランス語由来の料理用語であり、日本語ではイガイやカラス貝と呼ばれている。英語では「マッスル」と呼ばれており、ムール貝によく似たものも含まれている。 で、私はムール貝が好きでも嫌いでもない。まあ、手に入りやすいので良く食べるのだが、美味しくて積極的に食べたいものでもないのだ。ミル貝やアワビとは比べたくもないが、ワインで蒸してもクラム(ハマグリ)ほどの出汁は出ない。身からはホタテやホッキガイや牡蠣のような甘くて濃厚な味はしない。まあ値段が安いので、それ相応のアジしかしないのかも知れない。調理しすぎると身はスカスカ。スープは薄い。かといって早めに上げてしまうと、臭さが勝ってしまう。 貝殻が大きいので、料理の見た目は派手になるし、食べやすい。調理も簡単。適当に殻を洗って、糸みたいなやつをちぎって綺麗にして、後は火を入れるだけ。ベルギーの路上で売ってるような、ただのワイン蒸しにしてバクバク食べるが、「めっちゃ美味い!」とまではお世辞にも言えない。ムール貝の単独でパスタやリゾットを作って食べてみると「もう少しお金を出してハマグリにしておけば良かった」といつも後悔してしまう。私は満足して食べるために、ホタテ出汁顆粒なんかを白ワインに入れてから蒸して、味を誤魔化している。エビなど他の海鮮類で出汁を取ったついでに、見た目を重視するためにムール貝を使うのはレストランのやり方だ。タイ料理とかに入っているナンプラーとかで強烈に味付けした奴も悪くない。食べ放題で出て来るチーズやマヨネーズを乗せたやつなんか、貝の味はせず、カロリー摂取するための料理に成り下がっている。 いずれにせよ、ムール貝は値段相応の中途半端な食材であると覚えておいて欲しい。冷凍ものならどこででも買えるが、まあ残念ながら猫の餌程度の代物である。