ニュースを読んでいると、ISISのテロ攻撃は先進諸国を中心に、絶大的な宣伝効果があったのだなぁ、と改めて思う。パリで起こった事件を「宗教・政治的に動機づけられた暴力である」、つまりテロリズム攻撃であった、と全てのマスメディアが認めているからだ。この事件が本当にISISの本部(もし、そのようなものが実際にあれば、の話)が計画して、そういう連中をパリに送ったかどうかということも現状では怪しい。ISISに感化されたアラブ系フランス人やベルギー人の不満分子が、「自分探し」の一環として起こした犯行である、と結論付けた方が、全ては納得がいく。
で、結局、テロリストとはどういう連中なのか?私の中では、連中は、素直であるがアイデンティティークライシスに陥っているやんちゃの不良少年や少女である、と考えている。社会に不満が鬱積しており、そのアンチテーゼの自分探しとして、ISISを選んでいるだけである。キリスト教や西欧社会のアンチテーゼとして、イスラムやアラブやを前面に出しているだけだ。本当の意味でムスリムを理解しているとは到底思えない。
若者が団体を作ると、物凄く厳しい馬鹿な規律を作り、チームの結束力を強める。その結果、裏切り者の粛清などを繰り返す。日本赤軍もそう。オウム真理教もそう。寝屋川や船橋の暴走族もそう。山口組もそう。高校のラグビー部もそうであった。海外に目を向けても、ソ連の共産党も、中国共産党も、朝鮮労働党も、全部そうである。或いは、そうであったのである。
ムスリムの連中は差別を受けて、ひどい仕打ちを受けて、その結果テロが起こっているのだろうか?答えは、NOだ。テロを起こすのはムスリムではなくて、「人生負け組の血の気の多い不良被れ」である。そういう連中が武器を手に持ってしまったからややこしい事件が起こっているのである。そして、ISの制服を着て、ISの掟に従うことで、安心感を求めている。ISの掟をイスラム原理主義だということは、オウムの教えを原始的な仏教だというのと同じくらいの馬鹿げたことである。ただ私たちは本当のイスラムを理解していないので、連中が奇異な格好でイスラムだと主張すれば、疑いなしにそうだと思い込んでいる。
移民の問題や、差別の問題は、勿論存在する。だが、普通の人たちは、そこで必死に頑張っているし、そういったひどい状況を改善しようと頑張っている政治家やボランティアも大勢いる。しかし、すべての人が状況を良く解っているわけではない。日本でもそうなように、金銭に余裕が無い人が大勢住む都会のアウトスカート(つまり、船橋や寝屋川)では暴走族が勢力を伸ばす。朝鮮人や部落差別地域の若者はやくざ者になってしまう確率が高い。
一部の良からぬ人間がテロリストになり、若くてバカな連中を脅しで洗脳し、筋力や反社会的な態度にアイデンティティーを見つけさせる。船橋や寝屋川の暴走族も、警察が存在しないとして、刀を持たせれば、目立つところで無差別に人切りをして男気を見せようとする輩が現れるかもしれない。実際に江戸時代には辻切りなどが起こっていたわけだし、オウム真理教や日本赤軍も同じような構図である。残念ながら世界中で起こっているテロリズムは、若気の至りが反社会的になってしまうという、有り触れた問題なのだ。
こういう問題を、西欧対アラブ、或いはキリスト教対イスラムというような、高等な仕分けをするから、ニュースは魅力的に聞こえてしまうが、現実が見えなくなってしまっている。で、頭の中にお花畑が咲いている人たちが、「戦争を助長する空爆をやめよ」云々を言い出す。一方、威厳を保ちたいマッチョな連中は、「イスラムを許すな」云々言い出すわけだ。一部の不良少年たちの行いにより、世界秩序を変えようとするような、極端な意見は止めて欲しい。
もう一度言いたい。世界中の市民の安全を守るため、我々は積極的に武装ギャング集団を撲滅するべきだ。馬鹿な連中にカラシニコフやトカレフを渡さないようにして欲しい。馬鹿な集団が生まれないように、貧困若年層の教育の強化や、その連中を強制的に社会貢献させるなどの公的機関による自分探しの手助け、も提唱したい。で、実際に反社会的行動を起こした際は、徹底的に懲らしめる必要がある。
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