シアトル・マリナーズを愛する者として、昨今の不甲斐なさは非常に腹立たしい。マリナーズがメジャー記録の116勝をあげ、破竹の勢いだった2001年にはセーフコフィールドに頻繁に通ったものだが、今シーズン私は2度しか球場に足を運ばなかった。実際に、ESPNのアテンダンスレポートの統計によると、セーフコフィールドは2001年には平均4万3300人の観衆を収容し、メジャー30球団中1位であった。2002年は93勝したものの、アメリカンリーグ西地区で3位に終わりプレーオフ出場は出来なかったが、前年の余波を残し収容観衆1位(43739人)を記録維持した。2003年はヤンキースに首位の座を明け渡し、2位に陥落(40351人)する。そして、2004年は10位(36305人)、2005年は12位(33619人)、2006年は15位(30626人)と凋落していく。何故そんなことになったのだろうか?やはり勝たないチームを見に球場に行っても面白くないのだ。 勝たないのはマリナーズが弱いからだろうか?そう結論付けるのは簡単だが、実際の問題はそうではないだろう。マリナーズの資金力が乏しいという人もいるが、実際マリナーズはメジャー球団中9位のサラリーを支払っており、そう悪くはない。負け体質になっている、リーダーが不在だ、などと言う人もいる。だが、私が思うに、一番の問題はアメリカンリーグの西地区の他球団が強すぎるのだ。 オークランド・アスレチックスは地味なチームだ。チーム打率は話にならないくらい低いし、ジトーやストリートがいるものの防御率も4点台で及第点ではあるがまあまあだ。なのに、勝ち続けるのだ。このチームは徹底的に統計を使うと言われている。選手の能力や相手選手の弱点を、コンピュータで統計学的知見を駆使し、徹底的に洗い出しているという。年棒に見合わないスター選手はどんどん放出する。相手選手の投げる球の確率や、特殊な状況下での作戦なども全て確率を知っているという。これがシーズン中盤からアスレチックスが急に強くなる原因であるらしい。選手を信じて単純な野球をするマリナーズは、今季アスレチックス相手に大きく負け越した。 ロスアンジェルス・エンジェルス・オブ・アナハイムは、2003年にオーナーがウォルトディズニー社からメキシコ系のモレノ氏に変わって以来、資金を惜しまず補強するようになった。FAでゲレロやコロ...
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