7/21/2022

スポンサーが統一教会であれ、言論の自由は保障されるべき。悪いのはカルトを野放しにした自民党

 最近、統一教会のスポンサーが出ていたイベントに参加していた識者や政治家が吊るしあげられている。そう言った事はするべきではないと思うのだ。

寄付やスポンサーを募った場合、どのような人間や団体が寄付をしてくるのかをコントロールすることは難しい。ある一定のルールを設定する必要はあるかも知れないが、そのルールに則ったのであれば、イベント出席者のモラルを責めるという事はあってはならないと思う。

私は創価学会も統一教会と同様のカルトだと確信している。創価学会に傾倒している人達を白眼視している。聖教新聞は創価学会の機関紙であるが、聖教新聞がスポンサーのテレビ番組などが良く放送されている。私はそれらの番組でコメントしている人達が創価学会の息が掛かっていると感じるかと言うと、そんなことは無い。自由に個人が責任をもって意見を言うのであれば、視聴者が自分の頭でフィルターしたうえで、それは中立的な意見だと判断するべきだと思うのだ。私が個人的に特定の宗教や団体にどのような感情を抱いていようが、それらの団体は日本で活動の自由を認められている以上、経済の自由が認められているわが国では仕方のない事だと思うのだ。

統一教会は、アメリカのワシントンタイムズという新聞社をコントロールしている。この新聞、完全な右翼新聞である。フォックスニュースなども、頻繁にワシントンタイムズの記事を参照している。Qアノン的な陰謀論も、ワシントンタイムズと論調を同じくすることも多い。戯言や陰謀論に毛の生えたような論調が多くある一方、他のリベラルなメディアでは報道されないようなことがワシントンタイムズに掲載されることも多く、メディアとしての一定の役割は果たしていると思う(ただ保守系の陰謀論が多すぎて、真面目に読むような新聞ではないと個人的には思う)。これを引用したり、このメディアがスポンサーのイベントに参加するのは統一教会の関係者なのか?そうであれば、アメリカの保守層は全員「統一教会」という話になる。トランプも統一教会員、確定であろう(笑)。

統一教会が色々なビジネスに触手を伸ばしているのは周知の通りだろう。全米の鮮魚の流通は、トゥルーワールドに席巻されており、これは統一教会がバックにあるのは皆が知るところだ。統一教会を支持しないために、北米では寿司を食べるべきではないのか?トゥルーワールドが日本の水産物を北米に大量に輸出しているので、水産庁や厚労省の補助金も間接的に統一教会に流れている事は間違いのない事実である。

自民党は統一教会と自ら近い距離を取ってきた。カルトやいんちき集団を規制したりしていない。わが国では信教の自由が金科玉条のごとく奉られている。民意で選ばれた自民党が公然とサポートするわけだから、その団体が支援しているイベント等に参加した識者が罵りを受けるという事は間違っている。そこで何を言ったかが問題になるはずだ。もちろん「韓鶴子総裁に敬意を表します」とかいう話しは完全にレッドライトだと思う。

反共産党や、北米的な自由主義など、統一教会が支援したイベントでそういった発言をしている登壇者を責めることは、お門違いであるとしか言いようがない。統一教会やその関連団体や信者たちから献金や寄付を受け取ったという事を咎められることもおかしいと思う。

自民党は統一教会を野放しにしており、責めるのであれば、そこしかないと思う。国が野放しにしている団体を民間や個人がスクリーンしろというのは、奇妙な話であり、それこそ思想や信教の自由を損ねる行為だ。人間の弱い心理を利用して非常識な方法で金銭を収集し、自らの資金・権力基盤を固めようとするカルト宗教を野放しにすることと、信教の自由を保障することは全く違う事なのに、自民党は過去に何もしていない。

PS 私は日本共産党もカルト団体の様な危険組織だと思っています。ただ、機関紙の赤旗が日本の言論界に「左翼の軸」として貢献している事実には敬意を表します。表現の自由は、個人の好き嫌いにかかわらず、常に保障されるべきです。

7/09/2022

安倍暗殺は「民主主義を脅かす」問題ではない

 安倍首相の暗殺事件に対して、テレビのコメンテーターや政治家連中が陳腐な意見ばかり述べていて、腹が立ってくる。民主主義を守ろうとか、すべての暴力に反対するとか、テロを許すなとか、真面目に言ってるのだろうが、頭が悪いとしか思えない発言である。

何度も繰り返すが、安倍首相の暗殺事件に政治的な背景は無い。無駄な場所で安倍さんを喋らせた自民党の事務連中と、警備を担当していた奈良県警の無能さが招いた人災である。

政治家が何をすればこういった犯罪をゼロにできるのか?警察国家にでもするのか?悲しいかな、この手のランダムな事故を100%防ぐことなど、不可能である。この事件が防げなかったかどうかは全く別の問題だ(警護が体たらくであり、それが安倍晋三の死亡に繋がった事は自明)。

この事件に対して腹が立つのは私も同じだ。ただ、元首相が殺されたという事を除けば、家族を殺された交通事故や、不慮の飛行機事故や、津波などと変わらない「事故」である。政治家が殺されたからテロだという意見には「政治家が一体何様のつもりだ!」という感想を持たざるを得ない。政治家は選民思想を持っているのかもしれない。大和西大寺の駅に集まってくる無党派層のショーもない平民に顔だけ見せとけば、あわよくば一票取れるぞ、くらいの意識でどぶ板の選挙戦をしているのかもしれない。その延長で「民主主義に対する冒涜を絶対に許してはいけません」とか、テレビを見ている暇な一般人たちに訴えかけているのだと思う。あわよくば、票を貰おうと。

許さない、という意見は尊重しよう。それでは、政治家として、何をどうしたいのか?元総理にはSPを増やすのか?警察国家にするのか?すべてのニートにガサ入れするのか?花火は発売禁止にするのか?立法府の一員として何をしたいのか?

物価上昇の話もそうなのだが、だからどうするのか?それを言わないで適当に選挙の議題にしている政治家候補を国会に送ってはいけない。

国会議員が出来ることと、国会議員とは関係のない事がある。イランのホメイニ師じゃあるまいし、国会議員はモラルリーダーではない。ただの立法府を担当するため、選対法ガチガチのやらせ選挙で選ばれただけの国民の代表に過ぎず、法律を制定する仕事を担っているだけだ。法律で対処できない事を声高に叫ぶ国会議員候補は落選するべきだと私は思うのだ。

そういう馬鹿な話をメディアは垂れ流さないように、細心の注意を持たれたい。馬鹿な政治家の意見をエコーするメディアがある限り、我が国の未来は暗澹としているのだが。

安倍晋三暗殺事件、政治的でないというのが、さらにヤバい

岸田さんが、安倍を撃った犯人を最大限の厳しい言葉で非難する、と言っていた。多くの政治家が、これは民主主義に対する冒涜だ、などと言っている。識者が、このような行為は到底許容されない、と言っている。

私はそういう意見が理解できない。人を殺しているのだから、法的に許容できないのは当たり前である。ただ、犯人が政治的な理由で安倍晋三を殺したわけではない。

民主主義に対する冒涜だ、という話は、天に唾するくらい空しい話だと思う。

訳の分からない奴に、阿倍さんは理由なく殺された。別に民主主義どうのこうのとか、難しい話ではない。犯人は、有名人を殺せれば実は誰でも良かった。その程度の事件だと思う。

だからこそ、この事件は糞空しい。識者が、この件を無理やり政治的な問題にすり替えようとしているが、説得感がまったくない。こういう話しを聞けば聞くほど、参議院選に東京擦る気が無くなってしまう。

交通事故で家族を殺された。飛行機事故で人が亡くなった。そういう類の話にしか聞こえないのだ。

在任期間が一番長かった元首相を理由なしに殺す我が国日本。違う次元のヤバさがこの国にはある。悲しいかな、この国の野暮ったい閉塞感を象徴するようなニュースである。天に唾した気分をどのように消化すれば良いのだろうか?

シンゾー・アベを振り返る

シンゾー・アベは、政治家として自分の考えを解りやすく伝えることが出来る人物だった。小泉元首相は、若手を引き上げようと、安倍晋三に重役を任せる。派閥内で力がある訳ではなかったが、自民党の三世議員として党の序列をきちんと理解し、典型的なぼんぼんでクリーンであり、私利私欲で政治をするような政治家ではない。パペットとしての役割を完全に上手くこなせていた。首相の一期目では、党に足をすくわれる形で、批判の的となり、自身の健康問題もあり、首相を辞することになる。

野田首相との約束で民主党から政権を奪還した自民党は、菅さんによる三顧の礼により二期目の首相に返り咲いた。完全なるパペットで失敗したという経験から、官邸主導なる政治手腕を用い、党と霞ヶ関を力で捻じ伏せる様な政治を実行した。政治戦略としては正しかったと思うし、日本史上で最長の総理大臣在任期間を勤め上げたわけだ。が、霞が関や党の重鎮に快く思われず、マスコミを敵に回してしまう事になる。ゴミ以下の扱いを受けていた野党の一部からは、安倍晋三さえを批判しておけば存在感が出るという、空しい政治戦略が取られるようになった。クリーンが売りの安倍さんに、いわれのないようなダーティーなイメージを上手く植え付けた。

外交の場では、圧倒的な成果を残した。短命な日本の首相が続いたせいもあり、長く務めることが出来た安倍元首相がG7や国際会議の場で存在感を残したというのもあると思う。外交こそが自分の活躍の場だというごときの活躍で、外国首脳とも対等どころか、むしろ議論をリードするような活躍を見せていた。

コロナ禍を上手く乗り切る事が出来ず、晋三は菅に首相の座を禅譲する。安部は清和会の重鎮として、パペットから、パペットマスターへと進化しようとした。その辺りから色々とボロが出るようになった。自分の政治レガシーを肯定するための理論武装や、党内での権力闘争にキングメーカー的な力を見せようとするような動きが目立った。

シンゾー・アベは、一回失敗した後、パペットとして超一流な政治家となった。しかし、しっかりとした理論的な背骨が通っておらず、劇場型のパフォーマンスだけでは、影響力のあるパペットマスターとしては成就出来なかったのだと思う。三本目の矢を放っていなかった癖に、今更アベノミクスがどうのこうの。今更そんな話をしたところで、岸田さんが唱える無味無臭の「新しい資本主義」にさえ打ち勝てない。

主義主張もない暗殺者の銃弾に倒れ、SPの警護もきちんと受けられず、在任期間が最長であった元首相としては余りにも空しい犬死になってしまった安倍晋三。

ただただ、空しい。

7/08/2022

Shinzo Abe 殺される

映像を何度も見たが、 SPは一体何をやっていたのか?暴漢が来れば一本背負いでもして倒そうというような生ぬるい警備である。何度か外国要人のSPの警備を間近で見る機会があったのだが、あんな手ぬるい警護をしていない。一緒に演説を聞いて、一発目の銃声が鳴り響いても反応しない。奈良県警、どうなってるの?あそこにいたSPの連中はクビにされても文句言えないレベル。ダメだ、こりゃ。

しかし、聴衆30人ほど。ほぼ勝つのが確定の自民候補を応援。道の真ん中で元首相が声を張り上げる。政治的な主義主張もなく、自作の武器を使いたかっただけのニートにやられる。さらに平和ボケのSPは警護しない。

申し訳ないが、犬死にと言われても仕方のないレベルの事件であった。怒りが込み上げてくる。

LDPは嫌いだが、日曜日の参議院選はどうすれば良いんだろうか?嫌ー---な気分になっている。