東京五輪組織委員長を無償で務める元内閣総理大臣の森喜朗氏が、言わなくても良いことをペラペラしゃべって炎上した。女性蔑視だという事で、謝罪会見を開き、態度が悪いとさらに炎上した。コロナのニュースが下火になってきたマスゴミにとって、待ってました!とばかりのタイミングである。叩きやすい相手に総攻撃を仕掛けている。
森の態度が悪いことは今に始まったことではない。偉そうなふるまい、暴力団のようなすごみ。こういう態度で政局のフィクサーとして自民党のトップを張ってきたわけだ。体は大きく、態度は横柄だが、若干頭が悪い。で、みんながいる前で、ボロボロと言う必要のない「サービス」を口にする。「日本の国まさに天皇を中心としている神の国であるぞ」、みたいな。麻生とかもそうだが、そういったキャラクターであるのだ。
スキャンダルを小出しに東京都の知事の首を三回も挿げ替えるようなドロドロとしたオリンピックの利権争いも、森は後ろできっちりと取り仕切ってきた功労者である。ラグビーワールドカップも、森の尽力のおかげでまとまったという話は、関係者から漏れてくる。
森や麻生やトランプは、ある意味で同じようなタイプの人なのだと思うのだ。自分が正しいという絶対的な自信を持ち、妥協は弱さだと信じ、常に凄みを見せる。その癖、サービス精神がやたらと旺盛。で、言う必要のないことをポロポロ言う。肩書きへのこだわりも強い。こういうタイプは、既定路線を生きてきた真っ当なエリートに嫌われる。だから、叩きやすい。マスコミからしたら、炎上、ゴチです、ってところだろう。
森や麻生や二階を表に出すというのは、自民党は少し勘違いしてるのではないだろうか?というか、日本の統治構想がそういう人を求めているんだと思う。剛腕調整役とか言っているが「私の顔をして、ここは妥協してくれ。後で悪くはしないから。」とか、そういうのが交渉であるわけだ。義理人情の世界である。こういうのが交渉のフィクサーとして出てくる社会で、「女性」が活躍できるわけがない。
森の問題ではない。日本社会は女性が活躍できないような構造になっている。利権縁故の世界では、こういう人間たちがのさばってしまう。また、一般人の、そういう意識が変わらなければ、未来は開けそうにない。育ちの良さそうな口のうまいやつをリーダーにして、知事とかが変なスキャンダルで陥れられないような社会になればよいと思う。
しかし、森さんも老いぼれたと思う。もう長くはないのだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿