今年のシーホークスはちょっとしんどい試合が続いていた。昨季ほどの安定性はなかった。二週目にサンディエゴ相手にぽろっと負けて、10月に入るとダラス・カウボーイズとセントルイス・ラムズに二連敗する。ただ、11月の後半から安定さを見せ、知らぬ間にNFCのチャンピオンになっていた。
ライバルと目されていた強豪チームもポロポロとゲームを零す。NFCのライバルであるフォーティ—ナイナーズは結局プレイオフに残れず、監督は解任された。AFCのブロンコスもパトリオッツも危ない試合が多かった。昨年の様に、ブロンコスとシーホークスが頭半分抜けている、というような状況ではなかったのだ。
ただ、消去法でシーホークス、パッカーズ、パトリオッツ、そしてブロンコスがトップシードで駒を進めてきた。ただ、ブロンコスは、ペイトン・マニングが以前に所属していたコルツの前に敗れ去ってしまったのだが。
で、NFCのチャンピオンマッチが1月18日に行われた。グリーンベイ・パッカーズとシアトル・シーホークスの戦いである。当地シアトルはファンの象徴である「12」の文字を宿したジャージーを着たファンで溢れかえっていた。
前日の荒れた天気を受けて、芝生は完全に濡れている。さらに、断続的に小雨が降り、ボールも掴みづらい。NFL最高のQBと評価されるアーロン・ロジャーズがいきなりインターセプトをされてみれば、ラッセル・ウィルソンも負けじとインターセプトされる。簡単そうなパスをポロポロとこぼしてみる。見ていて詰まらないレベルの劣悪な試合だった。前半を終わって16対0。グリーンベイが完全にボールをコントロールした。試合を通して、ラッセル・ウィルソンは4回インターセプトされ、アーロン・ロジャーズは2回インターセプトを決められた。
試合が動いたのは第三クオーター。4回目のトライで、フェイクのキックを、パンターであるライアンがタッチダウンパスを通したのである。そして、第四クオーター。パッカーズのクロスビーがキックを決め、19対7で勝負はあったと思った。ラッセル・ウィルソンにとっての最低の試合でゲームオーバー、と考えていた。
しかし、ここからシアトルが息を吹き返す。残り二分強で、ウィルソンがリンチにパスを決め、タッチダウンにはならなかったものの、その後にウィルソンが自ら走り、タッチダウン。残り二分でオンサイドキックを、パッカーズのボスティックが取れずにシーホークスがポゼッション。それをキッチリとタッチダウンを決め、なんと逆転。更には2PTを獲りに行き、19対22と逆転してしまったのだ。その後、アーロン・ロジャーズの完璧なプレーで押し返され、フィールドキックを与えて同点となる。
試合はなんとオーバータイムへ。で、先行のシーホークスがタッチダウンで試合を決めた。はあ!?っていう感じのゲームだった。二年連続のスーパーボウルだ。ただ、今日のシアトルは勝に値しなかった。グリーンベイも問題は多かったが、終始押していた。運がグリーンベイからシーホークスに流れてしまったと言わざるを得ない。ゲームとしては裁定の部類に入るほど酷いものだった。
二週間後はスーパーボウル。ニューイングランド・ペイトリオッツ対シアトル・シーホークスの好取組である。ただ、私は東京に出張で、スーパーボウルナイトを楽しめそうにないのだが。
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