前回のブログの書き込み(イスラエル側を支持し、一方的にハマス側を批判した記事)について、面白いコメントが来た。要約すれば、「ユダヤ人は第二次大戦後にパレスチナ人から土地を奪ったわけであり、イスラム過激派の行為は間違いとは言えない」というのだ。そして、イスラエルこそが自制するべきだ、と来た。 このコメントをくれた人は匿名ではある。これは殺人犯や窃盗犯にも三分の理がある、などと言っているようなものだ。私はその人に問いたい。あなたは現状の世界平和を脅かすテロリストを支持するのか、と。理由は何であれ、自爆行為や自分たちの仲間を盾にするような連中を支持するのか、と。 パレスチナ側は弱者であり、イスラエルに対抗するためにはテロ行為に頼るしかない、といった主張もある。パレスチナの過激派が自爆テロやロケット弾攻撃をするのは、イスラエルから領土を奪われ、家を破壊され、生活を脅かされているからである、などと説いているのだ。それは間違っている。いくら貧しくとも、テロ攻撃などに加担しない人達も大勢いる。イスラムの過激派は、宗教指導者と名乗るテロリスト養成員たちに、聖戦で死ねば天国で72人の処女に囲まれる、などと洗脳されているのである。イスラム原理主義者は、近代教育を否定し女性は教育を受ける機会すら与えられない。上記の話しは、「盗人にも三分の理」程度の話しであり、そのような事で人殺しやテロ行為が正当化できる訳がない。 領土云々で歴史問題を騙って来る人が大勢いる。そういう人を私は鼻で嗤う事にしている。歴史問題を持ってくれば、領土などどうにでも正当化できるからだ。イスラエルの地は、確かにパレスチナ人が住んでいたが、歴史を紐解くとユダヤ人が住んでいた時期も、トルコが治めていた時期もあった訳だ。これは尖閣諸島の問題とも似ている。尖閣諸島が台湾省に含められていた期間は確かに存在するのである。歴史問題を辿れば、ヨーロッパの国境などいくらでも変えられるし、テキサスやカリフォルニアはメキシコの物だと主張できるかもしれない。それどころか、アメリカはインディアンのもの、といった主張も可能だろう。国境制定において、歴史ほど意味の無い議論は無いのである。 逆に歴史問題派の人達に聞きたい。あなたは歴史から何も学んでいないのか、と。人類の悲惨な戦争の歴史を紐解くと、国境を変えようとする試みに対して、近隣...
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