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7月, 2014の投稿を表示しています

歴史は語る:国境を移動させれば悲劇は起こる

前回のブログの書き込み(イスラエル側を支持し、一方的にハマス側を批判した記事)について、面白いコメントが来た。要約すれば、「ユダヤ人は第二次大戦後にパレスチナ人から土地を奪ったわけであり、イスラム過激派の行為は間違いとは言えない」というのだ。そして、イスラエルこそが自制するべきだ、と来た。 このコメントをくれた人は匿名ではある。これは殺人犯や窃盗犯にも三分の理がある、などと言っているようなものだ。私はその人に問いたい。あなたは現状の世界平和を脅かすテロリストを支持するのか、と。理由は何であれ、自爆行為や自分たちの仲間を盾にするような連中を支持するのか、と。 パレスチナ側は弱者であり、イスラエルに対抗するためにはテロ行為に頼るしかない、といった主張もある。パレスチナの過激派が自爆テロやロケット弾攻撃をするのは、イスラエルから領土を奪われ、家を破壊され、生活を脅かされているからである、などと説いているのだ。それは間違っている。いくら貧しくとも、テロ攻撃などに加担しない人達も大勢いる。イスラムの過激派は、宗教指導者と名乗るテロリスト養成員たちに、聖戦で死ねば天国で72人の処女に囲まれる、などと洗脳されているのである。イスラム原理主義者は、近代教育を否定し女性は教育を受ける機会すら与えられない。上記の話しは、「盗人にも三分の理」程度の話しであり、そのような事で人殺しやテロ行為が正当化できる訳がない。 領土云々で歴史問題を騙って来る人が大勢いる。そういう人を私は鼻で嗤う事にしている。歴史問題を持ってくれば、領土などどうにでも正当化できるからだ。イスラエルの地は、確かにパレスチナ人が住んでいたが、歴史を紐解くとユダヤ人が住んでいた時期も、トルコが治めていた時期もあった訳だ。これは尖閣諸島の問題とも似ている。尖閣諸島が台湾省に含められていた期間は確かに存在するのである。歴史問題を辿れば、ヨーロッパの国境などいくらでも変えられるし、テキサスやカリフォルニアはメキシコの物だと主張できるかもしれない。それどころか、アメリカはインディアンのもの、といった主張も可能だろう。国境制定において、歴史ほど意味の無い議論は無いのである。 逆に歴史問題派の人達に聞きたい。あなたは歴史から何も学んでいないのか、と。人類の悲惨な戦争の歴史を紐解くと、国境を変えようとする試みに対して、近隣...

ハマスの大罪とテロリストの下手なPRに靡く国際社会

イスラエルがガザ地区に侵攻した。私は報道機関の「人道主義的な報道」に対して怒りを覚える。 ガザにいる多数の市民が犠牲になっている事は、論を待たない事実であるし、非常に悲しい。イスラエル側にしても、一部の頭のおかしな連中を除いては、その事を否定する人はいない筈である。ベンヤミン・ネタニヤ―フもはっきりと言っているように、イスラエルはガザの一般市民を標的にはしていない。 直接的には、イスラエル軍の火力によってガザの市民が殺されている事実は覆らないが、何故それらの無垢な人々が死んでいるのかの責任は、ガザをコントロールしているハマスを中心とする指導者側に100%あると思うのだ。この議論は、死刑を執行された罪人が、死刑執行人に殺されたのか、国に殺されたのか、自分の罪によって殺されたのか、という話しと似ている。次にイスラエル側の主張を書く。 突然ガザ側からロケットミサイルが飛んできた(事実)。さらに、ガザ側から違法に掘られたトンネルを使用して、イスラエルの市民が誘拐されて惨殺された(事実)。イスラエルの市民を守るために、ガザの武器拠点を壊滅させ、違法なトンネル網を壊滅させる必要がある。ガザのミサイルは学校や病院などからも飛んでくるため(事実)、それらを攻撃せざるをえない。それらを攻撃すれば、残念ながらガザ市民の犠牲が出てしまう。市民の犠牲が出るからといって、「敵の攻撃拠点を攻撃しない」という選択肢を取る事はテロリスト側を利する行為である。残念ながら、ガザ側が自分たちの市民を「人質の盾」として利用している以上、ガザ側に市民の犠牲者が出てしまう。それはガザ側指導者の責任である。イスラエルはイスラエル市民(ユダヤ人が大多数であるが、アラブ人やそれ以外の人々も含まれる)を護る為の行動をしているだけである。 ハマースに擁護され、ガザに潜むイスラム過激派たちは、「便衣兵」や「市民の盾」といった典型的なテロリズム作戦を選択している。ガザ側の指導者であるハマスの目標は、イスラエルの地からユダヤ人を追い出し、イスラム経典に基づいたシャリーア国家を建国する事にある。最終的にはユダヤ人をイスラエルから追い出し、テルアビブにハマスの旗を立てる事が目標となる。それは聖戦であり、自身や自身側の無垢な市民の犠牲は厭わないのだ。イスラエルは、そのような頭のおかしな連中と戦っているのである。ハマ...

ロケッツ崩壊:ジェレミー・リンはレイカース、パーソンズはマブスへ

引っ越しなどで忙しく、ワールドカップを見る時間もなかった。現在ケーブルテレビが見れる環境になく、情報にも疎くなっている。 さて、ヒューストン・ロケッツの話しだが、オフシーズンに急激な変化があった。まず、ジェレミー・リンがレイカースにトレードされた。ロケッツはカーメロアンソニーを獲ろうとして、7番のジャージーを着せたアンソニーの写真を掲載していた。言うまでもなく、7番はリンのジャージーであり、ロケッツは既にリンを追い出すことを確定させていたと考えるのが自然だろう。レイカースからはサージ・リンシュックがロケッツに移る。 そして、パーソンズである。不動のスモールフォワードで、値段的にもお得だったチャンドラー・パーソンズだが、ダラス・マーベリックスのオファーに対して、ヒューストンはマッチさせなかった。つまり、見返りなしにパーソンズを失った事になる。 最後に、オメア・アシックであるが、ニューオーリンズ・ペリカンズに行くのがほぼ決定的な状況となっている。 レイカースはリンを獲得し、マーケティング的には大成功だと思うし、来年FAになるケビン・ラブなどの獲得を着々と進めている訳だ。 マブスは大儲け。パーソンズほどの選手を獲得できれば、ノビツキーとパーソンズというシュートを撃てるフォワードが揃い、NYニックスから再び獲得するタイソン・チャンドラーと合わせて、非常に面白いフロントラインが出来るのだ。 一方、ロケッツであるが、西海岸4位という今季の成績を上回る事は無いだろう。リンとアシックを追い出して獲得を狙ったクリス・ボッシュはマイアミに残るし、カーメロ・アンソニーもNYに残る。チームの三番手と四番手の得点源を失い、しかも重要なビッグマンを失った。ロケッツには厳しいシーズンが待っていると言わざるを得ない。 ハーデンは強がりで、滞在先のフィリピンで現地のメディアに「自分(ハーデン)とハワードがロケッツのキープレーヤーであり、その他はロールプレーヤーに過ぎない。ロールプレイヤーは代替出来る。来年は自分とハワードを中心とした、さらに進化したロケッツになるだろう。」と言った。その通りだと言えるが、チーム作りと言う視点から、こういった発言が出てくるのは危険だ。優勝したスパーズはチームとしてNBAのチャンピオンを獲ったのだ。ロケッツがスパーズに勝つ事は無さそうだ。 ...