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NHK党の方が参政党よりずっとマシ

東京に越してきてからも私の大阪弁は消えない。なぜならテレビをつけても半分くらいの人が大阪弁を使っているからだ。昔はバラエティーだけだったのだが、最近では政治の討論番組まで大阪弁の奴が増えている。前の参議院選では泡沫政党が現れたので、それらのポジションを分析したい。 参政党:参政党は主義主張はなく、参加する人が勝手に政策を決めろとか、綺麗事を言っているので鵜呑みにしていた。が、よく話を聞くと、私とは全く対局の考え方であるような気がするのだ。やたらと愛国主義で反米的な物の見方をする。科学を否定して、陰謀論を信じている。マスクをしないでも良い、ワクチンを打たなくても良い、ではなく、マスクはさせるな、ワクチンは撃たすな、という権威主義的な主張をしてくる。有機野菜を食べさせろ、自然を守れ。陰謀論を人に刷り込もうと、自由のふりをしながら、寧ろ大きな政府を目指している。これはNo No Noである。 れいわ新選組:山本太郎の喋りが魅力的だ。多様性を重視したりする政策については、私は個人的に好感を持っている。経済の話とかは赤ちゃんレベルである。左派のアイディアが強く出ていて、気持ちのいいくらいの貧乏人をターゲットにした政党である。 NHK党:立花が悪目立ちしてお調子に乗っている。が、話をよく聞くと、とてもまともな事を言っている。自由主義を追求し、政府主導や既得権益には切り込もうとしている。周りの人が何を言っても、それは人の勝手と言うのが素晴らしい。国対個人の関係も、適度に国の権威を認めており、エキセントリックな事を言わない。政策調査会長の浜田聡は超まとも。ただ、財政ばらまきの人たちを懐柔して支持を取り付けているのは気になる(なのに、話を聞いていると無駄をなくせ、のような本質的な財政タカ派)。 この三つの中ではNHK党の一択になってしまう。隠れ大きな政府を目指している参政党は流石にないわ。

日銀はヤバい、その話が通じないという違和感

 最近、周りの人と話をしていると、政府はどんどん予算をつけて景気を良くするべきだ、みたいな「ゆるゆる財政派」の人たちが増えている。エリート層に属する賢い人たちさえも、こういった話題をする。日本は自国通貨で借金をしているので、日本円の信用はゆるぎない、みたいな話をするのである。大学でマクロ経済を数年勉強していれば、こういう発言はあり得ないと思うのだが、Youtubeとかで流れているエキセントリックな話を聞いて信用しきっている人たちが大勢増えていて、ちょっと怖い。2020年の選挙はインチキだというトランプの話を信じ切っているアメリカのアホな「保守層」にも似た、世間の空気の怖さを感じるのだ。 共産主義者の藤井京都大学工学教授や、偽名中小企業診断士DV三橋とかの話を鵜呑みにしている人が多いと思われる。前二者はマクロ経済を理解していていないので相手にする必要はないのだが、高橋洋一のように、デマゴーグで物の見方を胡麻化して、財政出動・財務省憎しのポジショントークで可笑しな言説を流布している人もいる(私は高橋洋一が好きですが、財政の話は同意できません。数字を胡麻化しています。)。馬鹿な話を鵜呑みにするアホは少ないと思っていたのだが、以外にも日本人はアホばっかりだという事で、ちょっとだけ真面目に解説しておきたい。 ファクトとして、自民党が与党に返り咲き、安倍晋三が日本国首相に返り咲いたことを受けて、日本銀行(BOJ)は2013年の4月に「量的・質的金融緩和」の導入に踏み切った。2016年9月に日本銀行(BOJ)は、10年物国債の金利に目標値を設定し、国債買い入れを通じてイールドカーブ全体を望ましい水準に誘導するという名目でイールドカーブ・コントロール(YCC)を導入した。 ここからは、上記のファクトに基づいた経済分析である。これらの政策は、日銀が長期国債を際限なく買い入れるという、実質上の財政ファイナンスである。日銀や日本政府の信用がなくなったと信じられた時点で、仕手筋、ヘッジファンドが仕掛けはじめ、やがて普通の内外の国債保持者(例えば日本の銀行に預金している私たち)がお金を引き上げ始め、「はい終わり」である。日銀に出口戦略は無いし、ソフトな解決策もない。日本のファイナンスは既に詰んでいる。問題は、いつに問題が露呈するか、だけである。明日か、2年後か、10年後か、それだけの...