イスラエルがガザストリップのハマスから攻撃を受けたことに対し、ハマスのテロリストたちの拠点を叩きのめしている。いつも通り、日本のメディアはハマスとイスラエルの暴力の応酬はどっちもどっちというような報道であったり、盾にされているパレスチナ人が可哀そうといったセンチメンタルな報道で溢れている。
今回の問題に関しては、ハマスのテロリストグループが100%悪い。防衛副大臣のアホぼんが、イスラエルに加担するようなツイッターをして、メディアに差別的だと批判されていた。普段は中山のアホぼんのいう事を馬鹿にすることが多いのだが、この一件に関しては完全に同意する。
東エルサレムでパレスチナ人の移動を、イスラエル人がフェンスを張って妨害した事で、ラマダン明けの住民が反発して小競り合いになったのが今回の一件の原因だと報道されている。これはハマス側の言い分であり、実際はパレスチナ暫定自治政府が15年ぶりの自治評議会選挙を延期したことにあるのは事情に詳しければ誰でも知っている。アッバスはイスラエルが東エルサレムでの選挙実施が保証されるまで選挙を無期限で延期すると言い出したのだ。イスラエル側は、東エルサレムでの選挙についてはパレスチナ側の問題と言っていたにもかかわらずである。これは、アッバスの政治指導力に対して、自陣側で疑問が上がっており、選挙を実施することが不利と見たからという解釈が有力である。ハマスは選挙の延期に業を煮やし、ガザ地区での閉塞感を打破し、自身の存在感を示すために威嚇行為を行い、暴力行為にエスカレートしていった。
このような基本的な見解が日本のメディアで報道されていないことに疑問を感じる。東エルサレムの問題のはずなのに、何故ガザ地区だけでドンパチやっているのか?日本の視聴者は誰も疑問にすら思わないのだろうか?
ハマスが人口蜜のガザ地区で、病院、学校、メディアなどを人間の盾としてテロ活動を行っていることは広く知られている。今回はイスラエルがAP通信の入ったビルを攻撃したが、そういう事である。やりすぎも何も、ハマスはテロリスト組織であり、これは残念ながらきちんと叩く必要がある。
アラブ対ユダヤの話をする呑気な人も多くいる。イスラエルはユダヤ教を国教とする多民族国家であり、イスラエル国家のアラブ人が普通に生活している。一方で、ガザストリップのパレスチナグループはユダヤ人を滅ぼすことを目的としたハマスというテロリストに支配されており、パレスチナ自治政府という名ばかりのふわっとした束縛でまとまっている集団である。
日本のメディアの中東報道には心底ガッカリする。暴力そのものが悪いという理想論は尊重するが、政治権力的な背景については、一方の言い分を載せずに、真面目に分析して報道して欲しい。
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