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10月, 2015の投稿を表示しています

世界の食のレベルが高い都市、独断のトップ20 ランキング

* この記事では、食堂や屋台も含め「外食を食べられる場所」という意味で「レストラン」という言葉を使うので注意してほしい。 旅先での楽しみといえば、食事がどうしても上位に来る。食事の味はレストランによりけりであり、美味しいところも、イマイチのところもあるだろう。しかし、食事業界の競争が激しく、全体的にレストランのレベルが高い街というものがある。今回はそれを経験と主観に基づき、ランキングとしてみた。行った事がない街は入っていない。このリストには載っていないものの、裾野が広く美味しい料理が溢れている街をご存知であれば、是非とも教えて頂きたい。 20位  ニューヨーク NYは何でもある。が、ほとんどのものが一歩届かない。食材にしても、調理技術にしても、少し足りないのだ。ただ、何でも揃っており、知ってさえいれば美味しいものにありつける。中華やイタリア料理。そのあたりに美味しいものが揃う。ラテン系、ユダヤ系などのストリートフードも悪くない。高いレストランは外れも多いが、悪くないのも多々ある。大都会で競争が激しいためか、全米の中では比較的安い食べ物が多いのもNYの特徴だ。ピッツアに関しては、店にもよるが、本場のイタリアよりも美味しいところもある。蛇足だが、ランキングに入れなかった北米の街で食事が悪くない場所として、ポートランドORやプロビデンスRIがあげられる。 19位 ブリュッセル ブリュッセルの真ん中にはレストラン地区がある。パリに比べると値段は低めに設定されているが、工夫がとぼしい卒のないフレンチ風の料理が出てくる。ワッフルとかも有名だ。「美味しい」か、と問われれば、ちょっと難しいところである。 18位 北京 中国の都市として唯一のランク入り。上海や広州などと比べると、北京は比較的マシなものが揃っている。高級レストランはなかなかの店が多いが、普通の屋台などは、安全性の問題から躊躇することもあるので、本来であればランキング外にしても良い。 17位 トロント・バンクーバー(カナダ大都市) バンクーバーでは香港や台湾からの移民が美味しい中華レストランを営業する。中華系経営のいんちき和食レストランも、それはそれで悪くない。トロントは人種の坩堝であり、移民一世が作る色々な国の料理が食べられる。ただ、どれも本場には遠く及ばず、「ワオ」という言葉を発する確率は...

興味のない人に勉強させるのは時間の無駄

私は長い間、人に物を教えている。学びたい人間に教える事は、とても楽しい。しかし、興味のない生徒に物を教えるほど馬鹿らしいことはない。要らないと言っているお客さんに押し売りをするようなものなのだ。学びたくない生徒にとっても時間の無駄だろうし、教壇に立つ先生側としても努力の無駄である。「親に行けといわれたから学校に行ってあげている」「給料を貰っているから教えなきゃ仕方がない」生徒と先生の本音の心境は、大学でさえこんなもんである。 アメリカの大学の授業でも、四分の一くらいは学位取得のためにいやいや学校に来て、効率よく単位を取りたいだけの生徒である。ただ半分くらいの生徒は積極的に学ぶ姿勢を見せてくれる。半分くらい反応の良い学ぶ気のある生徒が教室にいれば、授業は上手く成り立つし、教える側としても気分が良いものだ。 たまたまシアトルにやってきた日本の高校生を前に教える機会があった。日本語で話をしたので、語学の問題はなかった。20人ほどで、男女は半々だったのだが、びっくりするほどおとなしい子供たちだ。偏差値的に言って、馬鹿な生徒たちではない。態度は非常に良かった。が「お利口」さんというだけで、考える力がゼロなのだ。「何故こういう風になるのだろうか?」こういう「Why」クエスチョンを投げかけて指名してみる。すると、口をもごもごして答えられない。アメリカ人なら、ハッタリであったとしても、何かは答え、ほかの生徒がその意見に対してリスポンスする。 二時間の講義だったのだが、「暖簾に腕押し」といった感覚で、気分が沈んでしまった。私は、未来を背負う日本の生徒のために、「Out of Box Thinking」を少しでも誘発させてあげようと考え、色々なお話を用意した。結構時間をかけて用意した教材だったが、そもそも生徒側に興味がないので、食いついてくれなかったのだと思う。「You can lead a horse to water, but you can't make it drink」という諺がぴったり来ると思う。「馬を水場まで連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。」つまり、機会を与えてやることはできるがそれを活かすかどうかは本人次第だ、という意味である。 親がお金を払って、無理やり高校生をアメリカに二週間送っただけなのだろう。で、生徒は意味のないアメ...

日本語が滅茶苦茶な報道ステーション

東京に出張に行ったときに、ホテルのテレビに報道ステーションが映っていた。嫌なら見るな、と以前に書いたが、ここまでレベルが低いとニュースというよりは漫才である。 まず番組の冒頭で、「アベノミクスの勢いが上がっているのか、下がっているのか?」という質問を街角で聞いていた。この質問の意味が私には理解できない。アベノミクスという物は上がったり下がったりするものなのだろうか?主語のアベノミクスの定義が曖昧である。「昨今の(街角)景気が上がっていると感じるか、下がっていると感じるか?」という質問なら答えられる。嫌らしい言葉で誘導したいのかも知れないが「景気」を「アベノミクス」と言い換えるのは無茶である。 次のニュースでは「需要を喚起して、デフレを脱却しよう」と来た。細かいことは憶えていないのだが「需要を喚起して、経済のパイを拡げよう」とするべきところで、「経済のパイ」の代わりに「デフレ脱却」という言葉が飛び出したのだ。デフレ脱却とは、モノの値段が上がるという意味である。景気とは直接的には関係ない。インフレだから景気が良いとか、デフレだから景気が悪いとかの因果関係は無い。 面白いのは、次に安倍総理が携帯電話の値下げを要請する話しが来た。すかさず古舘は「携帯電話で浮いたお金で、景気も良くなります」と来た。前のニュースで「デフレ脱却」=「景気上昇」と仄めかしていた癖に、携帯料金はデフレ(値段が下がる)でもよいらしい。都合の良い解釈というか、節操の無さは流石である。 全体を通して筋が通っていないし、経済の事を理解していないかのような番組作りであった。というよりも、わざと変わった用語を用いて、視聴者を洗脳しようとしているのかも知れない。賢明な視聴者は注意して欲しい(というか、賢明な視聴者が報道ステーションをまじめに見るとは思えない、むしろそもそも報道ステーションにチャンネルを合わせないだろう)。 さらなるお笑いが待っていた。積水によるマンションの偽装のニュースだが、古舘の横に座っていた憲法学者のコメントがアホ過ぎて笑えるのだ。マンション偽装は住居権の侵害であり、憲法問題であるそうだ。御承知の様に、憲法は国と国民との間の問題を規定するものであり、民間と個人の間の問題は民法で解決するべき問題である。マンションの設計偽装は、民法問題であり、憲法問題ではない。しかし、エライ憲...