6/22/2024

政治を一番お茶らかしているのは現在の公職選挙法下のふざけたルール

 NHK党が2024年7月7日投開票の都知事選の掲示板をハイジャックしていることで、「ポスター掲示場の枠を事実上「販売」していることが波紋を呼んでいる。」などというようなニュースが流れている。新聞記者は何らかの記事を書かねばならないので、すべてを理解したうえで、このような記事を書いて、ビューを狙っているだけだとは思う。NHK党も、もちろん、売名、つまりはビュー狙いであるのは明らかである。

まあ、ここまでは、政治屋とメディアの常套的ないつものパターンだという事で、ヨシとしたい。が、これらニュースにコメントしている人たちのお花の咲き方にイライラする。

  • 今までこういう事態が起きなかったのは候補者の倫理観が当たり前の様に機能していた
  • 選挙の趣旨から大きく逸れた行為なので、公正な選挙を妨害した公職選挙法違反ではないかと思う。
  • 選挙に立候補している人の考えや政策を示すのが掲示板の役割であって、それ以外に転用するようなことは許されない。
  • 公職選挙法を改正して、この種事案を禁止するような対応をすべきです。
こういうコメントを読んでいると、日本国民を心底侮辱してしまう。

論点① 掲示板や選挙カー、公示日以前の選挙活動の縛り、寄付行為の縛り。そもそも、これらが無意味なルールである。権力を握り、支持団体がボランティアで活動できる既存政党側が有利なルールである。ルールを作って規制すべきではなく、無駄なルールを撤廃するのが重要。

論点② 当選を目的とせずに選挙に立候補できるという被選挙権こそが、自由民主主義の根幹である。ドクター中松みたいに、売名行為やお茶らけ候補は昔から一杯いた。そういった事を取り締まるのは非民主主義国だけであろう。このような意見を言っている人は非民主主義を求めているのか?あ、社会党や共産党に投票する人もいるんですね。

論点③ 選挙はビジネスである。既存政党はすべて、有名人候補を立てて、比例票を狙いに行っている。選挙の仕組みの穴を探して、必死にビジネスとして成り立たそうとしています。

論点④ 政治の品位なんて、ハナからありません。政治の目的は、自分たちの仲間に政策的な「キックバック」を与える事です。行政が粛々と仕事をしている中で、行政のルールを曲解して、利益誘導するのが立法府の仕事です。選挙に受かるか受からないかは、殺し合いです。この点、わかっていない人が多すぎます。政治家は社会を良くするために仕事をしているのではなく、一部の奉仕者に利益を誘導するために仕事しています。国民全体の奉仕者は公務員です。

色々なものがなくなって、もっと生々しくお金のかかる政治をやる方が、色々な事があからさまになって、透明性が出ると思います。現状では、自民党が、国民全体の奉仕者のようなフリをして、それに国民が騙されている構図だと思うのです。政治そのものに期待するのはやめ、全体の利益は鑑みずに自分の利益だけを代弁してくれる政治家を探す努力をしよう。

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