コロンビア大、UCLA、テキサス大、ノースカロライナ大などで、「学生」と治安当局がぶつかっているというニュースが喧しく流れている。左に染まった政治的な学生たちが、ガザで行われている武力の行使を看過するなという趣旨の主張をしている。私は、それらの意見はおかしいと思うし、ハマスは壊滅されるべき組織であり、それに犠牲が伴う事は仕方ないと思っているので、デモンストレーション自体を嫌悪している。しかし、誰がどのような考え方をして、そういった意見を自由に述べる事は、合衆国憲法修正第一条の下で認められている。私のように、反ハマスの意見があれば、同じように意見を述べれば良いわけである。
問題は、いわゆる左派の「プロ市民」がデモに入り込み、一部の学生を煽動し、過激なデモを行っているという事である。大学には大学院もあり、プロ市民を支持するような、30代を過ぎたような社会の端くれ研究者みたいなのも交じっている。それらが過激化しており、警察に暴力を振るったり、大学構内にバリケードを張ったり、学生を脅したり、大学の建物を占拠したりしている。
こういう不法占拠や暴力に対して、大学側は警察に要請して、デモンストレーターの排除に乗り出した。それをして、アメリカの左派メディアは、「大学側が公権力に依頼し、反イスラエルのデモをしている学生たちの強制排除に踏み出した」というような論調の記事をあげている。
アメリカのマスコミは日本よりも酷いので、記事を読む際は細心の注意を払ってください。