東京オリンピックが閉幕した。
閉幕式は、予想を裏切らずにショボかった。東京音頭とかスカパラとかソプラノ歌手とか、ちょっとだけマシな気もした。が、休日の東京の公園とか、意味不明な演出である。東京の公園で若者がスケボーや自転車をしていると、老人に高圧的に注意されて、下手したら警察を呼ばれるのがオチである。あんな自由な雰囲気は、アメリカの都市部の公園であり、せせこましい東京には存在しない。
フランスのプログラムは普通に良かった。エッフェル塔の前でライブでフランス国旗のスモークした戦闘機も、東京五輪開幕のブルーインパルスよりも良いパフォーマンスだった。合格点は取れる、しかし、リオ大会の日本の超越したパフォーマンスには全然及ばないレベルの物だった。
リオデジャネイロの日本の閉幕式が素晴らしすぎた。あの頃、私はまだシアトルにいたのだが、あの閉幕式のスーパーマリオパフォーマンスをNBCで見て、日本人であることを大変誇らしく思った。日本も捨てたもんじゃないぞ、と、日本に帰ってくる一つのきっかけにもなった。あんな閉幕式のパフォーマンスが出来る、クールな日本。
そんな愛国的な思いをあっさりと裏切ってくれた組織委員会。政官財癒着が蔓延る能無し政府にコントロールされ、日本の見たくないところを具現化してくれた。現在東京に住み、東京五輪の開幕式と閉幕式を見て、我が国の将来を暗澹と憂いている自分がいる。
オリンピックでは、予想通りに日本人選手が大活躍した。完全なホームで、東京に来られない選手や調整が出来ていない選手が大勢いる中で、かなり下駄を履かせて貰った感は否めない。競技によっては、日本の力の入れ方が尋常じゃないものが沢山あった。
水泳の大橋選手の活躍は凄かった。ゴルフで銀を取った稲見選手の銀も値打ちがある。大迫や田中選手など、メダルに届かなかったが素晴らしかった選手も大勢いた。卓球の女子も頑張った。
選手はIOCからは一銭も貰えない。ボランティアの方々も無償で働いている。それを考えると、このオリンピックというものが、いかに腹黒いものか、アホでも解るだろう。誘致に使った税金をしっかりと使途を掲示して欲しいし、それを選挙公約にすれば野党は巻き返せるんじゃないだろうか?
無観客なんだから、もう少しだらだらやっても良い気もするが。