5/27/2021

ビットコインの値上がり構造はネズミ講

 爆騰していたビットコインが5月になってから軟調である。最高値から半値くらいになったこともある。クリプトカレンシーの下がり局面で「ざまあみろ」と思った人は結構多いと思う。何もしていないのに、夕飯が美味しくなってしまうのだ。

アセットというものは、基本的に適正価値というものが存在するというのが私の考え方である。適正価値よりも価格が極端に高い場合は、手を出してはいけないし、適正価値よりも価格が低いアセットは積極的に買い入れる。株価の適正価値はEBITDAを利率で割れば良いし、不動産の適正価値は家賃収入を年利で割れば良いし、コモディティーに関しては最終商品の市場価格に需給を考慮して計算する。

で、クリプトカレンシーだが、そういった適正価値を計算する方法がない。ビットコインに関しては、マイニング価格に紐づける方法が提案されているのだが、経済学を学んだ人間を納得させるようなものではない。それではクリプトの価格はどうして決まっているのだろうか?

将来的にもっと高くで買う人がいるから、今買わなきゃいけないよ。買う人が増えるから、安いうちにかっておこう。値段があがるから買う。まあ、よくある話である。この値上がり構造は、結局はねずみ講(ポンジースキーム)である。買い手を二人探せば、値段が倍になる。買い手を探し続ける限り、値段は倍々ゲームだ。ねずみ講に参加している人間は、もちろんクリプトを信じ続け、一人でも参加者を増やそうとする。クリプトを持っている人たちが目の色を変えて、クリプトの未来や、現在流通している貨幣がいかに糞かという事を力説してくれる。

ねずみ講の怖さは、上手く行っている時は参加者が増えるが、ダメな時は一気に逆流が起こるという事である。クリプトするくらいなら競馬でもしてる方がよほど健康的だと思うので、私はクリプト持ってません。イーロン・マスクとかまでがクリプトのねずみ講を煽っているのが腹立たしいが、テスラは2,3年前には倒産しかけてた会社だという事は忘れてはなりません(ソフトバンクも同じ)。


5/17/2021

ハマスが100%悪い

イスラエルがガザストリップのハマスから攻撃を受けたことに対し、ハマスのテロリストたちの拠点を叩きのめしている。いつも通り、日本のメディアはハマスとイスラエルの暴力の応酬はどっちもどっちというような報道であったり、盾にされているパレスチナ人が可哀そうといったセンチメンタルな報道で溢れている。

今回の問題に関しては、ハマスのテロリストグループが100%悪い。防衛副大臣のアホぼんが、イスラエルに加担するようなツイッターをして、メディアに差別的だと批判されていた。普段は中山のアホぼんのいう事を馬鹿にすることが多いのだが、この一件に関しては完全に同意する。

東エルサレムでパレスチナ人の移動を、イスラエル人がフェンスを張って妨害した事で、ラマダン明けの住民が反発して小競り合いになったのが今回の一件の原因だと報道されている。これはハマス側の言い分であり、実際はパレスチナ暫定自治政府が15年ぶりの自治評議会選挙を延期したことにあるのは事情に詳しければ誰でも知っている。アッバスはイスラエルが東エルサレムでの選挙実施が保証されるまで選挙を無期限で延期すると言い出したのだ。イスラエル側は、東エルサレムでの選挙についてはパレスチナ側の問題と言っていたにもかかわらずである。これは、アッバスの政治指導力に対して、自陣側で疑問が上がっており、選挙を実施することが不利と見たからという解釈が有力である。ハマスは選挙の延期に業を煮やし、ガザ地区での閉塞感を打破し、自身の存在感を示すために威嚇行為を行い、暴力行為にエスカレートしていった。

このような基本的な見解が日本のメディアで報道されていないことに疑問を感じる。東エルサレムの問題のはずなのに、何故ガザ地区だけでドンパチやっているのか?日本の視聴者は誰も疑問にすら思わないのだろうか?

ハマスが人口蜜のガザ地区で、病院、学校、メディアなどを人間の盾としてテロ活動を行っていることは広く知られている。今回はイスラエルがAP通信の入ったビルを攻撃したが、そういう事である。やりすぎも何も、ハマスはテロリスト組織であり、これは残念ながらきちんと叩く必要がある。

アラブ対ユダヤの話をする呑気な人も多くいる。イスラエルはユダヤ教を国教とする多民族国家であり、イスラエル国家のアラブ人が普通に生活している。一方で、ガザストリップのパレスチナグループはユダヤ人を滅ぼすことを目的としたハマスというテロリストに支配されており、パレスチナ自治政府という名ばかりのふわっとした束縛でまとまっている集団である。

日本のメディアの中東報道には心底ガッカリする。暴力そのものが悪いという理想論は尊重するが、政治権力的な背景については、一方の言い分を載せずに、真面目に分析して報道して欲しい。

5/14/2021

医師会中川会長はワクチンを打っているのでパーティー参加は問題なし

 日本医師会の中川俊男会長が、橋本龍太郎の息子と不倫した自見英子の政治パーティーに出席した問題で、感染のリスクを考えてないなどと明後日を向いた批判に晒されている。

私には批判されている意味がわからない。医師である中川会長は優先してワクチンを接種しているはずなので、パーティーに出席しても感染する確率は物凄く少ないのだ。

ワクチンを接種した人は三密などを気にせずに堂々と生活しても良い、と言えば終わりの話だと思う。医者がワクチン接種したように、国民もさっさとワクチンを接種すれば堂々とパーティーに行けるぞ、と。おい、中川、堂々とテレビの前の言ってみろ。

悪魔と契約した共和党、リズ・チェイニーを追放。共和党は分裂か?

ワクチン打ち終わると、コロナの問題などどうでも良くなった。コロナの話など、今は昔。日本はオリンピックをするとかしないとかで揉めてないで、さっさと皆にワクチン打ったらどうですか?

ディック・チェイニー元副大統領はバイデンの特使として、台湾で蔡英文と会う様子が映っていたが、その娘であるリズ・チェイニーが大変なことになっている。リズ・チェイニーはワイオミング州の下院議員であり、共和党下院議員のナンバー3の座を有していた。例の議会侵入事件の後、共和党議員でありながらトランプの罷免を支持した。

リズ・チェイニーは、トランプにべっとりの共和党の同僚たちを公然と批判し、共和党内の「トラブルメーカー」のような扱いを受けていた。2020年の大統領選で民主党が不正行為により勝利を収めたとするトランプ氏の誤った主張を痛烈に批判し続けているのだ。ミッチ・マコネルなど、非トランプの主流派たちは、腹の中ではトランプを見下しながらも、公然とトランプを批判することを避けている。が、下院のリズ・チェイニーと上院のミット・ロムニーは怖いものがないのか、堂々とトランプを批判している。

私は、共和党の主流派の主張に共感することが多い。トランプは共和党の腫れ物であり、頭の弱い有権者を騙して共和党を乗っ取った異物だと考えている。勿論、トランプの主張にも正しい事は多くあるので、そういう主張を共和党が利用している時は嬉しかった。しかし、トランプの考え方の根本はただの頭の悪い衆愚政策であり、支持することは出来ない。

カリフォルニア選出で、トランプにべっとりの共和党の下院議長のケビン・マッカーシーは、リズ・チェイニーを追い出そうと模索し、5月12日に密室での投票により、チェイニーをナンバー3の席から追放した。後任にはニューヨーク選出の若くて学歴の良いエリゼ・ステファニクを宛がった。

共和党は権力を取るために悪魔と契約した。で、その悪魔が共和党を乗っ取り、共和党の根幹となる考え方を潰そうとしている。短期的な利益のために、根源的な価値を壊すのは愚の骨頂である。悪魔のご機嫌を伺わない事には、当選できなくなり、心を捨てた。馬鹿な愚衆達は悪魔の唱えるフェイクニュースに踊っている。

トランプを頼らなければ当選できない共和党員がいる一方で、トランプの匂いを嫌い票を入れない共和党員もいる。共和党の落日の始まり。共和党は分裂するのか?はたまた主流派は民主党と組むのか?